Interview

株式会社タフタッチ代表 平田 和子氏


2018年1月

株式会社タフタッチ代表 平田 和子氏@college girl

大塚:株式会社タフタッチ 代表取締役 平田和子さんにお話を伺いします。

Q.平田和子さんのキャリアパスを教えてください。
・卒業当初は当時新しかった広報の仕事を、ドイツ系化学企業の日本法人でしました。あまり先例がない仕事で上司と二人で一から仕事を作り上げていきました。40歳を過ぎたころ、2年の期間限定職務のクオリティーリーダーから有無を言わさず人事部に異動。それ以来ずーっと人事畑です。よくキャリアの45%は広報、5%はクオリティ、50%は人事、と自己紹介しています。人事に異動するまでは、いわゆる「天からピンセット」で、キャリアなど考えたこともなく、いつもピンセットで摘み上げられては新しいところに、ポイっと放り出され、新しいことに挑戦させられている、という感覚でした。

Q.ご自身が転職する際、心配・不安はありませんでしたか?
・やはり年齢的に40歳をいくつか過ぎたころから、今後の仕事、今ではキャリアと言っていますが、を考えるようになりましたね。これは齢とっていく自分の生活の中で、仕事をしていくということが根幹として存在していたからです。そしてせっかく縁があって人事の仕事に就いたので、1990年代当時人事の役割が経営に与える影響が大きく、学ぶべきことが多いと称されていたGE(当時はジャック・ウェルチ全盛)に行きたいと考えていました。
そんな折、全く偶然にヘッドハンターの友人がGEプラスチックスという日本法人の人事部長職を探しており、応募したいと伝え、転職した、というわけです。

Q.仕事で楽しかったことは何でしょうか。
・今まで未知であった領域に手を染め、学習しながら完成に向かうプロセスかしら。その最中はあれこれ考えたり悩んだりするのですが、後から振り返るとね、その過程が楽しかった気がするから不思議ですよね。

Q.仕事で大変だったことは何でしょうか?
・やはり人員削減および事業所閉鎖、です。これは大変、というより辛いといった方が的を得た表現のような気がします。自分が採用した人たちに事業所閉鎖を勧告するのは経営上の理由があるとはいえ、心理的には辛いものがあります。

Q.HRとして大勢の方々とコミュニケーションを取って来られたと思います。コミュニケーションで心がけていることがありましたら教えてください。
・なるべくガードを下げて、相手が話しやすいように、また話を聴くように心がけています。なかなかうまくいかず、時としてアドバイスなんかしていることに気が付いて、心中「アッ、これはまずい」とか。なかなか治りません。

Q.人に伝える時に心がけていることがあれば教えてください。
ともすれば断定的になるので、自分なりに相手の状況を考えていることを伝える、というでしょうか。

Q. HRとして新卒採用では、どのような人に内定が出したいですか?
・人間として普通の感覚を持っていると思われる人、倫理観が確立していると思われる人。倫理観に関しては、面接等で直接判断できるものではないので、もっぱら直感だよりです。

Q.ご自身では、どのような人と一緒に働きたいと思いますか?欲しい人材を教えてください。
・上述の2項目にプラスして、基本的に明るい人。

Q.採用面接ではどのようなポイントに注目されますか?(新卒・中途で異なる場合は各々教えて下さい)
・新卒採用はその人に可能性に着目します。中途採用では更に技術力が加味されます。結局のところ社内にその技術力が無いので即戦力を外部から得る、というのが中途採用の本質です。

Q. 就活のポイントは何でしょうか?
・う~ん、自分について内省しておくことぐらいかな。

Q. 学生時代にやっておいたら良いと思うことを教えてください。
・月並みですけれど、それについて語れるぐらいまで何かに熱中すること。面接官は「学生時代何か一生懸命やったことはありますか?」とか聞くでしょ?

Q. インターンシップのメリットは?
・会社はその人を、その人は会社について、筆記試験や面接だけでは得られない印象が得られることでしょう。インターンにとってのメリットはやりたいと思っていたことのイメージがより鮮明になる、やらせてもらえる可能性がある、仕事が合わない、社風が合わない等、実感が得られることがメリットでしょう。一方会社にとっても同様に、その人の人となり、成長の可能性の見極めとか組織とのフィット感が得られやすい等のメリットがあると思います。

Q. デメリットはある?
・よほどのミスマッチがない以外はあまり思い浮かびません。

Q.就職活動する学生へ一言お願いします。
・何を求めて「就職」するのかについて、本気で考えておくこと。

Q. 女性で結婚や出産などで仕事から離れていた人が復職する場合、仕事から離れている間に、どんなことをしていたら良いと思いますか?
・キチンと日々の生活をすること。何か少しずつでも勉強・技術力をつけたいのであれば比較的自由時間が多い時にトライしておくのもいいかもしれませんね。ただしそれがすぐ次の仕事に結びつくとは限らないかもしれませんが。

Q.仕事から離れていた人でも復職できますか?どんな仕事が考えられるでしょうか?
・問題は「復職」がその人にとって何を意味するかですね。お金の場合もあるし、自分が時代から取り残されないようにとか、色々でしょ?

やりたいことが明確でそれに向けて準備をしている人は、いきなりその職につけなくてもいつかチャンスに巡り合えるのではないでしょうか。

Q.転職・復職を考えている方へ一言お願いします。
・何のための転職・復職なのかをよく考えて自分で認識しておいた方がいいと思います。

最後にご自身についてお聞かせください。
Q.ロールモデルがいたら教えてください。
・私が仕事を始めたころは周りにロールモデルになる女性はいませんでした。振り返ると何だか常にpioneer in frontier。会社で課長に昇進したのも、海外のビジネススクールのサマーコースに派遣されたのも、女性としては常に最初。「あいつが出来れば他も大丈夫だろう」という程度のテストケースだったのかもしれませんね。当の私としては全くありがたみとかは無く、むしろ何だか面倒くさそう、しょうがないからやるか、という感じでした。

Q.幸せなのはどんな時ですか?
・毎日寝る前に「今日一日はそれなりにOK」だった感じられるとき。

Q.今後のビジョンを教えてください。
・年齢から言って5年ごとにできることが変化していくのではないかと漠然と感じています。しかしどのような方向に、というのはあまり明確ではありません。日々の積み重ねが次の道を切り開いてくれるのではないか、とまぁ自然体です。

大塚:貴重なお話ありがとうございます。


株式会社タフタッチ 代表取締役 平田和子
慶応義塾大学文学部哲学科卒、INSEAD Exective Master in Consulting and Coaching forChange修了。大学卒業後ドイツ資本の医薬品メーカーに入社し、広報部配属となる。95年人事部に異動。99年GEプラスチックス入社、人事部長。2004年GEフリートサービスに移り人事部長。GEリアル・エステート人事 マネージング ディレクター(アジア・太平洋担当)等16年間ゼネラルエレクトリック日本法人にてHRリーダー職を歴任し独立。株式会社タフタッチ設立。

株式会社タフタッチ
*主要事業:チェンジマネジメントサポート
リーダーシップ開発、企業のニーズに合った変革・変革に必要な社員を巻き込んだプロセ
スサポート、変革を支える人事部門の再構成・育成の計画立案、人材育成プラン策定およ
びファシリテーションなどの研修、人材評価および育成課題の明確化など
*エグゼクティブ・プレゼンス指導。
人材評価・コーチング等にもとづくエグゼクティブ育成、エグゼクティブに必要とされる
コミュニケーション指導

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