Interview

totoka代表 山代 佳子氏

大塚:山代 佳子さんにお話を伺いします。
totoka公式サイト

Q.現在の職種、業界を教えてください。
・女性用の入院衣類の企画・製造・販売を行うtotoka<トトカ>を経営しています。

Q.現在までのキャリアパスを教えて頂けますか。
起業前は、広告関係のDTPデザイナーをしていました。最初に勤めたデザイン事務所は、社長が元電通社員だった関係で大企業の広告が多く、サントリーの“木村拓哉の薫リザーブ”や、ANAの“ KinKi Kids パラダイス沖縄”などで撮影に立ち会うこともあり、とても刺激的でやりがいのある仕事を日々経験しました。 その後、自らの起業を見据えて時短勤務が可能なDTP専門の派遣社員となり、リクルートに勤務し様々な雑誌に携わりました。
平成21年に『女性用入院衣類専門店 totoka <トトカ>』を起業し、現在に至ります。

Q.どのように最初の就職先を選んだのでしょうか?
・まずは自分の好きなことは何なのか、あらためてじっくりと考えました。
『好きな事しかできない』という自分の性格を良くわかっていたので、そこは譲れない第一条件と決めて職種や就職先を選びました。

Q.就活で努力したことがあれば教えてください。
・技術を身につけ、資格を取得しました。広告デザインの仕事をしたいことは決まっていたので、まずはDTPデザインを学びました。また、カラーコーディネーターの資格も取得しました。
その後は、ひたすら作品を作り面接に行きました。

Q.転職・起業の際は、どのようなことを心がけましたか?
・自分の直感を信じきって行動しましたね。転職とか就職って半分以上はご縁だと思うんです。
だから、面接に落ちても『ご縁がなかっただけ』と、全く落ち込まなかったです(笑)
起業も、タイミングが非常に大事だと思っていましたので常に直感のアンテナを光らせていました。

Q.転職・起業に向けて何かやっていたことがあれば教えてください。
・必ず成功する、楽しくなる、というようなポジティブなイメージトレーニングです。
人生は思った事がその通りになっていきますから。そう信じることです。

Q.では現在の仕事と出会ったきっかけは何でしょうか?
・妹が長期入院した時に手術後の衣類で困っており、どうにかしてあげたいという気持ちから現在の商材を思いつき、起業ました。元々、父親が経営者だったこともあり、起業することに対してさほど特別なこととは考えていませんでしたので商材が決まってから起業まではあっと言う間でした。

【起業して思う、こんなに自分にあっている働き方はない!こんなに楽しい仕事はない!】
Q.現在の仕事に就く前と後で変化はありますか?
・前職は徹夜が日常茶飯事の業界でしたので、楽しいながらもハードな毎日でした。時間的な問題などで、結婚しても子供を産み育てるという考えにはなれませんでした。
起業して経営者となってからは自由な時間や将来を考える時間が増え、自然と「子供が欲しい」と思うことができました。これは私にとって最大の変化だったと思います。
・また、こんなに自分に合っている働き方はないと思っています。
ライフイベントに合わせて仕事の仕方を変化せざるおえない事もありますが、自営業の場合、業態によっては非常に自由度の高い働き方ができると思います。
実際に私自身も、子供の成長とタイミングを見ながら仕事をすることができています。

Q.実際に起業して、いかがでしょうか?
・『こんなに楽しい仕事はない。』の一言です。
自分の特許技術を活かした衣類を企画し、製造した商品がお客様の手元に渡り、その方の役に立つ。とても単純なサイクルなのですが私がやりたかった事なので、もうすぐ足掛け10年になりますが飽きる事はありません。気がつけば頭の中はいつも『どんな商品を作ったら、喜んでいただけるだろうか』ということばかり考えています。

【楽しかったことは「人との出会い」】
Q.これまでの楽しい(楽しかった)ことは何でしょうか。
・沢山ありますが、真っ先に思い浮かぶのは人との出会いですね。私は仕事柄、経営者とお会いする機会が多いのですが、みなさん本当に素晴らしい方ばかりで、何かと交流会を開いては楽しんでいます。
次は、旅行です。結婚前はアメリカを中心に様々な所へ旅をしました。今は、もっぱら安全でのんびり過ごせる場所ばかりですが、当時はちょっと刺激的な場所を好んで行っていました。
最後に、10代から20代後半までプロを目指して続けたダンス(ジャズ・HIPHOPなど)です。単身でNYにダンス留学した事は良い経験となりました。また、仲間とダンスチームを組んで様々な活動を行った事も楽しい思い出です。

Q. これまでの大変な(だった)ことは何でしょうか?
・初めての一人暮らしをした年の真冬に、電話・電気・ガスが止められたことでしょうか。(笑)全く計画せずにお金を使ってしまって。2駅先に実家があったのですが、悔しいので親には言わず、耐え忍んだ苦い思い出です。
それから、出産・子育てです。娘は小学生になったので病気などの心配は軽減したのですが、お友達との関係など次から次へと悩みは尽きることはないな、と子育ての大変さを痛感しております。

Q.公私共にいろいろな方々とコミュニケーションを取っていると思います。コミュニケーションで心がけていることがありましたら教えてください。
・踏み込み過ぎない。とういことでしょうか。ただし、お酒の席だったり、時と場合によっては腹を割った話をすることも大切だと思っています。

Q.人に伝える時に心がけていることがあれば教えてください。
・難しい言葉やネガティブな言葉はなるべく使わないようにしています。

Q.ご自身では、どのような人と一緒に働きたいと思いますか?
・色んな意味で、面白い人です。自分にとって面白い人というのは、イコール尊敬できる人です。
仕事も、遊びも楽しんでいる人が大好きです。一緒にいるだけでポジティブになれますし、幅広い知識を持っている方が多いので勉強にもなります。

Q.就職活動する学生へ一言お願いします。
・自分を信じることが大切だと思います。

ご自身についてお聞かせください。
Q.子育てしながら仕事するのは、どうですか?
・保育園までは正直なところ大変でした。保活から始まり、待機児童も経験して、やっと保育園に入園できたと思ったら月1〜3回熱を出す。商談中に保育園から電話がかかってきて早々に話を済ませてお迎えに向かったりと、やりくりに苦労しました。ただ、会社員として働きながら子育てをしている友人と比べると時間の融通がきくので恵まれていた方だったと思います。
時に大変ではありますが、メリハリがあって自分に合っていると思っています。仕事することで良い息抜きになっています。最近では、子供が仕事を手伝ってくれる年齢になり、成長を感じることもできます。

Q.ロールモデルがいたら教えてください。
・特にいないです。起業している方は、皆さん大体が凄すぎます。(笑)
ただ、成功している方の体験談などは参考にさせていただいています。

Q.ご自身を構成するアイデンティティの要素は何でしょうか?
ベースには、日本人であること、女性であるということは勿論あると思いますが、それ以外で無意識、意識的に関わらずあげるとするならば、
いくつかありますが、順位をつけると以下のようになります。
1. 家族…長女として・母としての自分
2. 経験…様々な成功体験
3. 友人…ポジティブで優秀な人たちの考え方

Q.幸せなのはどんな時ですか?
“自分が人に必要とされている、役に立っている”と感じた時ですかね。
商品を購入されたお客様からお礼のお手紙を度々いただくのですが、「この商品を必要としてくれる方がいて、お役に立てたんだな」と幸せな気持ちになります。
また、月並みですが、家族や友人と他愛もない話で盛り上がっている時も幸せです。

Q.今後のビジョンを教えてください。
・まずは、流されず、マイペースに今の仕事を続けて行きたいと思っています。
仕事には、「天職」と「適職」があると言われることがあります。現在の仕事はそのどちらの要素も併せ持っていると思っていますが、人生100年時代、せっかくなので50歳くらいで全く違う「天職」に挑戦してみるのも面白いかもしれないですね。

Q.その他、紹介したいこと!伝えたいこと!等、何かありましたら自由にご記載お願い致します。
・池井戸潤の小説『陸王』は、仕事をする上で大変参考になるすばらしい話なのでおすすめです。

大塚:貴重なお話ありがとうございます。


山代 佳子
日本工業大学大学院 技術経営研究科 技術経営専攻 修士課程修了
女性用の入院衣類の企画・製造・販売を行うtotoka <トトカ> 経営

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