Interview

西田 亜紀子氏


大塚:西田亜紀子(亀井亜紀子)さんにお話を伺いします。

大塚:現在の職種、業界、仕事内容を教えてください。
西田:3つあります。
・行政書士(主な業務は、遺言・相続・成年後見・民事信託・ペット法務)
・フリーアナウンサー
・にくキュー🐾レスキュー@大人女子アナウンス部代表(朗読ボランティア)です。

大塚:ここまでのキャリアパスを教えて頂けますか。
西田:大学卒業後、アナウンサー事務所に所属し、キャスター・リポーター・司会の仕事に就きました。その後、行政書士試験に合格。2014年に行政書士もんりつ事務所を設立しました。現在は高齢者と動物とが安心して暮らせる地域社会の実現を目指し、活動しています。
2015年には、動物好きのアナウンサー仲間と、どうぶつ朗読ボランティアグループ「にくキュー🐾レスキュー@大人女子アナウンス部」を立ち上げ、保育園や幼稚園、小学校等の教育機関で子供たちに「いのちの大切さ」を朗読を通じて伝えるボランティア活動に力を入れています。

大塚:大学生の時、就職活動でこうだったらもっとよかったと思うことがあれば教えてください。
西田:実際に働く先輩方の話を聞ける機会があったらよかったと思います。当時は、今と比べてまだまだ情報が少なかったですね。

大塚:学生時代の就活の印象はありますか?
西田:私の時代は就職氷河期と呼ばれる時代でした。
大学の就職掲示板にはわずかな情報しかなく、そんな中でも周囲の友人達は必死に頑張っていました。
私自身は当時「メディアの世界」か「法律の世界」の二択で、会社に就職することには執着していなかったので、どこか他人事であったような気がします。大学時代からラジオの仕事を始めていた関係でアナウンサー事務所に所属し、そこで自分の進むべきフリーランスの道を決めました。そうはいっても次々に内定が決まっていく友人たちを見て、取り残されたような気持になったこともありましたけどね・・・。でも、あの時妥協できなかった自分がいたことで、これまでの出逢いがあり、今日があると思っています。

大塚:就活で努力したことがあれば教えてください。
亀井:もっと努力すべきだったと思うことは山ほどあります。
私に一番足りなかったことは、自分自身をしっかり分析し見つめることでした。
大塚:現在の仕事と出会ったきっかけは何でしょうか?
西田:以前から法律には興味がありましたが、アナウンサーとして法律家の先生の番組を8年間担当していまして、今思うと、その番組が新たな世界へ飛び込む後押しになったのかもしれません。

大塚:テレビの仕事をしながら勉強されて新しい世界にチャレンジされたきっかけは何だったのでしょうか?
西田:アナウンサーを目指し、アナウンサーになり、夢中で仕事をしてきました。刺激的で、やりがいもあり、毎日充実した日々を過ごしていたある時、病気を患いました。「まさか?なんで?わたしが?」でも、私はその時、「命がもうかった!」と思いました。そして、仕事を休み、長期の入院生活の中で、もうかった命をこの先どう使いたいのか・・改めて考えるようになったのです。その答えが「社会貢献」でした。「自分の為に働く」ことから「人の為に働く」人生を送りたくなりました。そこで、行政書士という資格を取り、以前から問題に感じていた高齢者と動物の問題に取り組むようになり、今に至ります。

大塚:仕事と勉強の両立はいかがでしたか?
西田:正直しんどい時もありました。ロケの移動時間、待ち時間は常に六法全書・・・とにかく時間が足りなかったですね。でも、アナウンサーとしての自分が勉強する自分を支え、勉強する自分がアナウンサーとしての自分を支えていたのだと思います。

大塚:行政書士の仕事に就く前後で変化はありますか?
西田:アナウンサー業では、事務所のマネージャーにスケジュールを管理してもらい、決められた時間に現場に行き本番が終われば終了でした。行政書士業は自由の反面、自分でスケジュール管理をしなければならず、己に厳しくないと成り立たないと実感しています。

大塚:ビジネス(事務所)を立ち上げるきっかけは何だったのでしょうか?
西田:自分のペースで仕事をしたいと思ったことでしょうか。
我が家には、2匹の犬がいます。人間の何倍も速く年老いてしまいます。この子達とできる限りの時間を過ごしたいという想いから、現在は自宅兼事務所にしています。

大塚:不安・心配はありませんでしたか?
西田:アナウンサー事務所を辞める時は不安がありました。当時担当していた仕事やスタッフから離れる寂しさもあり、本当に後悔しないのかと何度も自問自答しました。
今は、アナウンサーとしては完全フリーランスとなり、仕事の比重は行政書士業のほうが多くなりましたが、今でもしゃべり業は大好きです。
事務所の立ち上げに関しては大きな不安はありませんでした。できることを、できる範囲でしよう!と思っていました。

大塚:起業に向けて何かやっていたことがあれば教えてください。
西田:とにかく人と沢山逢いました。
全く未知の世界に足を踏み入れることになったので、とにかく新たに出逢えた「人」を大切にしたいと思っています。

大塚:仕事で楽しいことは何でしょうか。
西田:各々についてお話しますね。
まず行政書士業:行政書士としては、主にご高齢の方に関わることが多いのですが、お客様に信頼され、本当の「ありがとう」を言われたとき、又、認知症等で発語が難しい方でも普段見せない笑顔を見せてくれたとき、やっていてよかった!と心底思います。
人の役に立てていると思えること、今の私にとってこれほどの喜びはありません。
次にアナウンサー業:アナウンサーにならなければとても出逢えないような各業界のトップの方々と接することができたこと、本当に勉強になりました。
また、取材を通して、取材対象の方の心の内に触れるコメントを聞き出せたときは「よっしゃぁ!」と心の中でガッツポーズでしたね。この「聞く力」は行政書士業にも生きている気がします。
そしてなにより・・・スタッフ皆でひとつの番組やイベントを作り上げた後の打ち上げのビールは最高です!

大塚:逆に大変なことは何でしょうか?
西田:こちらも各々お話します。
まずは行政書士業:遺言・相続・成年後見等は、その方が命を全うされるまで、いえ、亡くなられた後も、その方の人生に寄り添う仕事です。特に成年後見業務に関して言えば、認知症の方、知的障がいのある方など、判断能力が十分でない方の日常生活を、ご本人の意思を最大限尊重しながら支援していくものであり、その責任の重さと共に、「本当にご本人にとって良いことなのか・・」常に悩みながら進んでいます。
そして、自営業は孤独です。笑
続いてアナウンサー業:取材相手はいろんな方がいます。なかには、生本番中に怒ってカメラの前から消えてしまった方も・・・(笑)人に話を聞くからには、その方の抱えているバックボーンをできる限り把握して臨むことが礼儀と学びました。
また、表に立つ人間として、「言い訳ができない」ことですね。番組もイベントも多くの人の手によって作られます。その見えないどの過程でミスがおきても、表に立つ人間は、視聴者やお客様に対しその責任を負わねばなりません。
大塚:おっしゃる通りですね。とっても良く分かります。

大塚:公私共にいろいろな方々とコミュニケーションを取っていると思います。コミュニケーションで心がけていることを教えてください。
西田:誠実に正直であることです。また、苦手と思った人こそ積極的に話しかけるようにしています。

大塚:人に伝える時に心がけていることも是非教えてください。
西田:伝える前に、まずは相手を知ることかと思います。
今はメール等での伝達が主になりがちですが、やはりフェイスtoフェイス。直接お逢いしてそのとき感じたことを大切に、まずは、相手の話を聞き、知り、理解する。その人によって理解の仕方、受け取り方は異なりますから、相手の方に合わせて、どんな話し方が適切か考えて伝えるように心がけています。

大塚:ご自身では、どのような人と一緒に働きたいと思いますか?
西田:前向きで熱意があって、一生懸命やることに誇りを持ち、共に成長できる人です。
ずるがしこい人、ネガティブな言葉ばかり使う人は苦手です。
そして・・・声の大きい人!大好きです。
私の周りの素敵な女性はみんな声が大きいのです!

大塚:就職活動する学生へ一言お願いします。
西田:たくさんの選択肢があることを知って欲しいと思います。
何の為に仕事をするのか、誰の為に仕事をするのか、何が好きなのか、どう働きたいのか、全ては人それぞれだと思います。
他人を否定せず、自分の信じた道を進んで下さい。間違えたらやり直してください。
成功したと思えるか、失敗したと思うか、自分次第だと思います。
そして、夢は諦めなければ必ず叶います!

ご自身についてお聞かせください。
大塚:ロールモデルがいたら教えてください。
西田:私の周りには本当に素敵な方が大勢います。ビジネスもプライベートもなく、先輩も後輩もなく、女性も男性もなく、素敵だなと思うところはすぐに真似しちゃいます。

大塚:ご自身を構成するアイデンティティの要素は何でしょうか?
西田:社会貢献・動物福祉です。

大塚:幸せなのはどんな時ですか?
西田:食べて、飲んで、そして家族と犬と一緒に眠る瞬間です。

大塚:今後のビジョンを教えてください。
西田:私は、仕事もボランティアも線引きをしていません。どちらも自分の中での目的は同じだからです。これからも、人の役に立てること、動物達の幸せのため、私にできることをするのみです。

大塚:貴重なお話ありがとうございます。

西田亜紀子(亀井亜紀子)
大学卒業後アナウンサー事務所に所属し、アナウンサー、リポーター、司会業に就く。
その後行政書士の資格取得し、行政書士もんりつ事務所設立。高齢者と動物とが安心して暮らせる地域社会の実現を目指し活動中。
どうぶつ朗読ボランティアグループ「にくキュー🐾レスキュー@大人女子アナウンス部」代表

関連記事

PAGE TOP