Interview

大橋 麻美子氏

大塚:大橋麻美子さんにお話をお伺います。よろしくお願いします。
まずアナウンサーになろうと思ったきっかけは?
大橋:もともと大のテレビっ子でした。お天気お姉さんにあこがれていた小学生時代から「ずっとアナウンサーになる!!」と思っていました(笑)大学生の頃、行政の番組のリポーターをやらせていただくことになり、いろんな場所にいって、食や景色やそこにしかないものの良さを自分の言葉を使って、伝えるということが楽しくなり、もっといろいろなメディアで“伝える仕事”をしていきたいと思い、就活はアナウンサー一本でした!

大塚:そうだったんですね!では、アナウンサーになるためにやっておいてよかったことは何でしょうか?
大橋:大学時代に色々なアルバイトをして、色々な人に出会ったこと。また就職活動前に、1年間はアナウンススクールで同じ志を持つ仲間と出会い、勉強をしたこと。今でも、その時の仲間とやり取りをすることもあります。
あと・・・1週間の一人旅!!四国一周、アポなし宿、青春18きっぷでまわり、度胸とどんな状況でもなんとかなる!という精神的強さが身に付いたかと… ネタにもなりましたし(笑)人生、すべてネタです!

大塚:すごい、一人でアポなしですか?!度胸ある~(驚!)それでは実際に局アナなってからのお話を。憧れていた世界に実際に入った後、違いはありましたか?
大橋:きらびやかな世界では、ない、こと。局アナとフリーランスとはまた違いがありますが。。。局アナはやはり会社員としてのふるまいを求められるので、先輩との上下関係も厳しかったですし、、お声がかからないと仕事ができない!という現実に焦った時期もありました。受け身でばかりでは、仕事さえもないという現実はあこがれとは程遠い、厳しい現実でもありました。
大橋:漠然とスポーツアナウンサーになりたい、、と言っていた私でしたが、ゴルフ以外に興味も知識もなく、、駅伝の中継の中間タイムの発表というチャンスをもらったときに、準備不足で読み方を大ミスしてしまうということがあり、、それからは当然スポーツ部からはお声がかかるわけもなく、、、一度の失敗でもチャンスは絶たれるのだと思い知りました。もちろんそれだけが理由ではないでしょうが、何より、スポーツがやりたいといいながら、その強みが全くない自分に仕事が来るわけもなく。。甘かったですね。やはり、「強み」がないと生き残っていけない厳しい世界だと痛感いたしました。

大塚:アナウンサーを目指す皆さんへのアドバイスをお願いします。
大橋:自分の「強み」を深めてください!マニアックな趣味でもいいと思います。それと同時に自分の「引き出し」を増やしていく、ネタを増やす経験をなんでもトライしてほしいと思います。アナウンサーは資格がない仕事。パーソナルな部分がさらされてしまう、ある意味怖い仕事でもあります。だから、嘘はつけません。視聴者さんやリスナーさんは自分たちより経験豊富な方も非常に多いですから、表面で取り繕っても、話し方やその姿で内面がばれてしまうものです。ごまかされませんから。。
できるだけ厚みのある人間になること。興味を持たれる人間になること。いいことも、悪いことも、嬉しかったことも、辛かったことも。。すべてネタにできる仕事でもあります(笑)ですから、恐れずに。。今できることは、人を傷つけること以外何でもやってみたらいいと思います。よく学び、よく遊ぶ!!!自己投資を惜しまないことです。

大塚:熱いメッセージありがとうございます。
少し話題を変えてコミュニケーションについてお伺います。公私ともにコミュニケーションでこころがけていることは何でしょうか?
大橋:相手の話をよくきくようにしています。
母親として息子に関わるときも、気を付けているのが、まずは相手の話をよく聞くこと。頭ごなしに叱りがちですが、そこは、ぐっと我慢して「これはどうしてこうなったのかな」と。「どんな気持ちになったの?」など、相手の本心に関われるように、時間をかけます。
仕事の上では、知らないことは正直に「勉強不足で・・・よかったら是非教えてください」と恥ずかしがらずに素直に伝え、間違ったときは、素直にまず謝ります。
一番大切にしえているのは、必ず何かしてもらったら“ありがとう”を伝えること。です。仕事でお世話になった方には、Mailはすぐに、翌日は手紙を書くことも多いです。やはり感謝の気持ちはきちんとお伝えすることを大切にしています。残念ながら伝わらない方も時にいらっしゃいますが、これだけはこれからも続けていきたいと思っています。

大塚:ありがとうございます。コミュニケーションでは「聴くこと」と「感謝」がポイントですね。では、伝えるときに心掛けていることは何でしょうか?
大橋:相手の目を見て、一言一言大事にしゃべる、ということでしょうか?ラジオなど顔が見えない媒体では、特に伝えたい言葉、インフォメーションの場面はゆっくり、丁寧に、あとは気持ちを込めて、を心がけています。「心で話すアナウンサー」が私のモットーですから(笑)

大塚:良いですね、心で話すアナウンサー! それでは仕事などを始め、モチベーションの維持方法、秘訣があれば教えてください。
大橋:常に、半年後、1年後になりたい自分の目標を具体的に描いていくこと。そのために、「今」何をしなくてはいけないか、明確になりますし、自然とモチベーションは維持されていくと思います。夢や目標を見失ったときが、辛いですね。そういう時は、とにかく動きます!
ジョギングやプールでひたすら泳ぐなど、実際動く(笑)もやりますし、色々な場所へ出かけてみて、色々な人に会って話をするようにしています。そうすると、見失いかけていた夢や目標が見えてくることもありますし、勇気づけられてよしっ、また頑張ろう!という気持ちになれることも多いですね。

大塚:自身のアイデンティティは?
大橋:うーん、これは難しいですね。
やっぱり、自分らしくいられる仕事は「アナウンサー」「司会者」です。
自分らしいのは、「職人としてのアナウンサー」かな。昔から「プロ」になりたくて、そのために自己研鑽をしてきました。20年たって、やっと最近は「プロのアナウンサー」になれたかなと思えるようになりました。
これからはまた別の軸で「プロ」として誰かの役に立てる仕事として、「キャリア教育」に携わっていき、その道のプロを目指したいと思っています。そのために、1年前からキャリアコンサルタントの勉強も始めました。
あとは「2人の息子の母親」。女性として一人の人間を育てさせて頂けるチャンスをもらったので、成人するまでは少なくとも精一杯、母親としてのアイデンティティを大事にしたいと思っています。

大塚:幸せな時は、どんな時ですか?
大橋:精一杯仕事をした後に飲む一杯のハイボールを口にしたとき。(笑)それを息子と一緒に好きな映画を観ながらお酒とジュースで乾杯しながらまったり飲む時間が幸せを感じます。
美味しく飲むためにはやっぱり、充実した仕事を終えた日じゃないとダメ。何もしない日に飲むのは美味しくないんです。そのためにも、なんらか充実した仕事を続けていきたいと思います。美味しいお酒のためにも。。(笑)

大塚:最後に今後のビジョンをお聞かせください。
大橋:アナウンサーとして、できる限り「生涯現役でいたい」という初心を持ち続けたいです。生涯現役でいたかったから、会社員をやめてフリーの道へいったわけですから。
最近はラジオが面白くなってきたので、いつか冠番組もやりたいです。
また、大学院に通い、キャリア教育への学びを深め、学生の指導者としてもプロを目指していきたいと思っています。これまでの自分の経験を基に、一人でも多くの未来ある学生さんのキャリアプランのお手伝いをしていきたいですね。

大橋麻美子(Mamiko OHASHI)
金城学院大学を卒業後、TBS系列局CBC中部日本放送へアナウンサーとして入社。退社後はフリーアナウンサーとして活躍。現在はCBCニュース、CBCラジオ「北野誠のズバリ!」水曜アシスタント、各種司会、母校でキャリア相談を行っている。

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