Interview

石田 知義氏

株式会社アクロホールディングスなんでも相談役(創業者)

インタビュアー:大妻女子大学1年 SM、MS、UC

学生:講義では貴重なお話をありがとうございました。今回も宜しくお願い致します。
石田:こちらこそ宜しくお願い致します。

インタビュアーS.M:一日の仕事の流れを聞かせてください。
石田: 日本にいた時の一般的なスケジュールです
起床は5:30~6:00(年寄なので早い)で、毎朝平日は1時間、土日は2時間歩くようにしています。これはもう5年くらいの習慣です。
朝は頭もクリアで一定のリズムで歩くと、いろいろ考えごとに最適です。歩くようになってからミスは失敗も減りました。身体にもとても良く、他の経営者にも勧めています。
出社は8:30~9:00です。会社の定時は9:30からですが、早めに行くように心がけています。これは1日の準備もありますし、もし当日交通機関の支障等で何かあっても遅刻しないためです。社会人としては当然のことですが、多くの社会人はそれが出来なかったり、出来なくなってしまったりする人がとても多いのが残念です。いつでも初心忘れずですね。
会社では1日アポイント(来客や打ち合わせ)が5~7件あります。その間メールが毎日約1500件届きますので、それの処理に数時間はかかります。それ以外に講演の資料作成や、会社の資料作成が割り込むこともあります。
残業はしても19:00くらいまでで、その後はお客様や知り合いの会社の人とほぼ毎日会食が入ります。
自宅に戻るのが22時くらいで、その後またメールのチェックをして就寝します。
土曜は講演や、他の会社の人との会合や、経営者育成の虎の穴の運営等ほぼ土曜日も何かしています。
完全に休むのは日曜と祝日と夏休みと正月休みはそれぞれ1週間しっかりと休みます。
平日の日中は会話や昼食の時間やトイレに行く時間も惜しむくらい密度高く仕事をしますが、休みの時は逆に一切仕事から離れます(メールも電話もしません)。
要はオンとオフを完全に分けてストレスもたまらないようにメリハリをつけています。
弊社は給与が高い順に働くというルールですので、誰よりも私が一番働くのが当たり前です。社員にもメリハリのある働き方を希望しています(残業が多く休みも取れないなど論外です)。

インタビュアーM.S:なんでも相談役をしていて嬉しかったことは何ですか。
石田: 私が代表を離れ、なんでも相談役になったのは会社が15周年の時の約3年前です。弊社グループは設立から15年間はIT企業をグループ化するというコンセプトでしたが、今後より一層の成長の為にITオンリーでは無く、いろいろな事業とITを組み合わせた事業も展開しようという目標に切り替えたのが肩書変更の理由です。
一般的に相談役という肩書は、引退した高齢経営者が名乗る肩書ですが、それとは一線を画すために、なんでもというあえて平仮名をつけて、相手に印象付けてもらう目的もあり付けた次第です。そのおかげで、いろいろな経営相談や新規の事業相談や人生相談等も来るようになり、そこから始まった事業もあったり、グループに参画してもらえたり、採用につながったりと非常に効果が出ています。
もちろん相談者の皆さんに役立つように考えて行動するのが第一です。
最近は大きな会社の経営者もこの肩書を使わせて欲しいという依頼もあり、それはうれしい限りです
日本は会社の規模や肩書で人を判断しがちですが、私は肩書などどうでもよく、仕事に生かせれば良いという考えです。弊社内でも肩書で呼ぶ風習は全くなく、誰もが皆〇〇さんという「さん」付けでの呼び方で、上下関係も感じさせないフラットな感じです

インタビュアーS.M:仕事をしていて楽しかったことや大変だったことは何ですか。
石田: 私は人生の中で仕事が大変だったと思ったことはありません。仕事はゲームだと思って、いつも楽しくゲームを続けています。
当然食べて生きていくために仕事はしなければなりませんので、どんな仕事でも手を抜かずベストを尽くすのは間違いありません。なので、大変だとか思うよりも、もっと良く出来ないか?もっといろいろな方法は無いか?など毎日考えて工夫する感じがゲームと同じかなと感じます。
ミスや失敗しても命が無くなるわけでは無いので、また頑張れば良いのです。弊社では上司が部下を叱るというのはほぼありませんし、もしあってもすぐに経営側で対処しますが、一般的な会社では理不尽な会社命令や上司がいたりして、その下では我慢することが大変だというケースはあります。しかし、もしそうだとしても、その不満と仕事とは別です、仕事は純粋なものです。
仕事の先にはそれを期待しているお客さんや、相手が必ずいますので、そういう先を意識して仕事をしていれば達成感も得られ、やりがいにもなります。
また、仕事には貴賓はありません。どんな仕事でもベストを尽くす努力を続けていれば、見ている人も必ずいますし、そこから運命が切り開かれる事が多々あります。
私は今もこれからもどんな仕事に変化するかはわかりませんが、楽しくベストを尽くします。

インタビュアーM.S:仕事で心がけていることは何ですか。
石田: スピードです。スピードが高ければ仕事量も多く出来ますし、もしミスがあっても取り返せる余力も出来ます。ただスピードがあっても雑な仕事は絶対にダメです。これも多くの社会人に見られますが、スピードと的確さの両方を持った仕事の進め方ができる人はそんなに多くはいません。
私は社会に出るときに意識した自分なりの方法があって、それを続けていることで習慣として身に付いたと思います。
その方法ですが簡単なことですのでお教えします。

毎日夜寝る前に、次の日1日でやるべき仕事をすべて箇条書きに書き出します。
そこには結構難しい仕事もあれば、誰かに電話一本するだけというような簡単なものも含め
すべてもれなくやらないとならない行動を書き出します。大体1日でレポート用紙1枚くらいにはなるでしょう。それを当日できるだけ効率的な順番で処理していき、処理が確実に終わったものは線を引いて消します。少しでも積み残しや不備があるなと感じたものは次の日にまた持ち越して継続します。
そうやって一つ一つを完結していくという習慣付と仕事の優先順位付けが自然に身に付きます。
それらをすべて定時内で終わらせるという事は日々のスピードアップにもつながります。
ぜひ皆さんもやってみたらどうでしょう。
あとは先ほど述べたように、仕事は自分本位では無く、相手のためにしているものですので、そこにはただ単に早く終わらせるというだけでなく、相手の立場に立って相手の望むものになっているかどうかも完結したかどうかの判断のポイントとなります。

インタビュアーU.C:どのような人と一緒に働きたいと思いますか。また、働きたくないと思いますか。
石田: 明るく前向きでパワーのある人は、会っていてもこちらも元気がもらえます。
逆な人はこちらのパワーを奪います。経営者の多くもどちらかのパターンに当てはまります。
それらの人たちは会社の規模や役職や過去の実績とは全く関係が無く、その人個人の表情や感情や人間味や人生経験や言葉やオーラなどから来るものです。パワーのある人と組んで仕事をすれば上手くいきますが、逆の人と組んでもうまくいきません。
どうやって見抜くかは、たくさんの人に会って、たくさんの人と組んで仕事をしていけば、わかってくると思います。社員の採用も、学校名や学校の成績よりも、個人の魅力がある人を採用したいと思っています。
それはその人一人ずつ持つものなので文章ではうまく説明できません。
ただ何かに一生懸命になれる可能性のある人、なったことがある人は魅力が高いかと思います。

インタビュアーU.C:IT企業で女性に勧めるとしたら何職ですか。その理由も教えてください。
石田: 男女は関係ないですが、事務職はお勧めできません。事務の仕事は今後AIやロボットの普及で自動化が間違いなく進み、人の手でなくても済んでしまう可能性が高いです(すでにRPAという呼び名で普及が進んでいます)。もし事務職を希望するのであれば、ITを駆使できる素養を持つか、会計の資格を取るか、海外との提携の事務経験を持つとか、特殊な世界の事務経験を得るとかのスキルが必要です。なので、男女関係なく
営業職か技術者職(ITだとプログラムを作る職)が今後も広く活躍できる職種だと言えます。特にITのスキルを身に付けておけば、その後営業でも生かせますし、事務職でも生かせます。
弊社でも採用時に技術者としての素養があればその道を進めています。特にIT業界では男女の格差はまったくありません。弊社のトップセールスは異業種から転職してきた30代の女性です。IT技術者の素養があるかどうかは論理的に考える国語能力が大事です。
弊社の適性検査を一度受けてみてはいかがでしょう?

インタビュアーU.C:自分に娘がいるとしたら、アクロホールディングスさんに就職させたいと思いますか。その理由も教えてください。
石田: 残念ながら私の子供は二人とも男ですが、もし娘がいたら絶対に弊社に入社させます。私が言うのも変ですがこんなに安心できる良い会社はありません。
何人も寿退社や子供を育てながら働く女性もいます。
私の長男も今年4月に弊社グループに入社しますし、弊社の社長の長男も2年前から弊社グループにいます。
今年の3月にバングラディシュの技術者を日本に連れてくる会社を宮崎県に設立します
そこで私の長男はその仕事をする予定です。
今後も社員の家族が多数入社してくれることを希望しています。
弊社グループはまだまだ至らない点も多いかと思いますが、経営者たちはいつでもそれを良くしようと考えて行動しています。そこが他の会社と一番違う点だと思います
これも一度弊社社員と面談してもらえると良いかと思います。

インタビュアーU.C:石田さんが思うIT企業でのそれぞれの職種の特徴・メリット・デメリットを教えてください。
石田: 上記で述べた部分と重複するところは避けますが、コツコツと地道に行動するのが合っている人は、技術者職でプログラマーからSEという設計者を目指すのが手に職も付き復職や転職も容易で一生食べていけます。
人と接するのが好きで考えるより行動という人は営業職が合います。営業=押し売りみたいなイメージを持たれがちですが、今の世の中でもそのような営業スタイルをしている会社はブラックです。ITの営業はコーディネーターやサービスという職種と近いです。強引な進め方では無く、お客様の意向に合わせた提案スタイルです。
こちらも弊社の説明会で一度詳しく聞いてもらえればと思います。
営業も年齢に関係なく出来る仕事ですので復職や転職が可能です。ですので、デメリットは思いつきません。

インタビュアーS.M: 就職して後悔したことはありますか。
石田: 全くありません。そもそも人生で後ろを振り返らないタイプですから、後悔という感覚がありません。楽しいことや嬉しいことは先にはあっても過去には無いと思っています。ただ、私は飽きっぽいので、何か新しいことにチャレンジできる環境じゃないとそこにはいれません。なので、何度か転職はしていますが、それらも後悔はありません。

インタビュアーM.S: 就活する前の学生にアドバイスをお願いします。
石田: 私もそうでしたが、社会に出る前は不安でしょうがなかったです。今までのほほんと遊び惚けて生きてきた自分が社会や仕事についていけるかどうかが不安でした。
皆さんもそうでしょうか?
しかし社会に出てみると、こんなので良いんだ、これでも大丈夫なんだと思うような簡単さでした。ただ、それに甘んじるかどうかで人生は変わります。それはそれで人生は楽しめますが、世の中や環境はどうなるかはわかりません。
私も36歳の時に結婚と子供が出来たのと勤めていた会社が倒産したのと自分で会社を起業したのがすべて36歳の同時期です。これまで現状に甘んじていてのほほんと楽しくすごしていましたが、そこで考えも行動も変えて勉強して今があります。その時にITの経験がすごく大きく働いたのは間違いありません。
皆さんもこれから先の人生は誰にも想像できませんが、何があっても人生楽しく過ごせるように、いつも前向きでベストを尽くしてください。
できればご縁あって弊社に入社していただければとてもうれしく思います。

学生:ありがとうございました。
石田:こちらこそ、ありがとうございました。

<インタビューを終えた感想>
MS
インタビューを通じて、石田さんは生き生きと仕事しているという印象を受けました。仕事をしていて達成感が得られやりがいにつながることや楽しくベストを尽くすなどポジティブな言葉がたくさん出ていました。自分も社会人になった時、仕事に対しやりがいや会社に入ってよかった思い出を語れる社会人になりたいです。また、私はよく要領が悪いと言われます。石田さんが行っているやることを箇条書きにするということを実践してみようと思います。確実にスピード感をもって仕事に取り組める社会人によう頑張りたいと思います。とても貴重なお話でした。ありがとうございました。

SM
企業の現役のトップの方のお話を聞く機会はほとんどないので、今回インタビューをすることができて、就職活動の参考になりました。学生は仕事に関して客観的に見ることが多いですが、企業側からの視点でお話ししてくださったので、このような見方や考え方もあるのかという驚きもありました。お話を聞いて、将来に対する不安や疑問が少しなくなったと感じます。また、仕事をするという漠然としたイメージを自分自身に近づけることができたと思います。私も自分に厳しく、何事にもチャレンジして、これから生活していきたいと思いました。このたびは、貴重なお話をありがとうございました。

UC
インタビューをさせて頂いて、やはり仕事は楽しむように臨むことが1番の充実した生活への近道なのだなぁと改めて感じました。また、明るくパワーがある人が一緒に仕事をしたいと思える人だとお伺い致しましたが、こちらもどの企業の方にも言えることだと思いますので、これから意識して生活しようと思いました。
私も身内を就職させたいと思えるような企業に就くことができるよう、こちらのお話を参考に就職活動に臨みます。
御多忙中にも関わらず、お話をお聞かせ下さりありがとうございます。

石田知義Tomoyoshi ISHIDA
帝京大学卒業後、中島水産ステム責任者、富士総合研究所勤務、日本情報技術研究所などを経て独立。現株式会社アクロホールディングスなんでも相談役、ベトナム在住。

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